初めまして。
新米薬剤師、たまごときゅうりです。
今回は、色々と見えてきた診療報酬改定の中でも、一番関わりがある調剤報酬改定について雑感を記載していきたいと思います。
個別改定項目について(https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000894869.pdf)が公開されてから早1週間と少しですね。皆さんはもう目を通しましたか?今回の改定はものすごく大きく動いているので今までは目を通したことがない人も、今回は積極的に読み込んでいったほうが良いと思えるほどの大改訂です。どうしてかと言うと、今までは調剤基本料、調剤料、薬学管理料の3つの柱で構成されていましたが、この改定から調剤基本料、薬剤調整料、薬剤管理料、医薬管理指導料の4本の柱になりました。評価の項目としても薬歴への記載を求められていると考えられる算定要件が増えている為、点数的に変わりはなくても業務量は格段に増えるようなことになると思われます。しかも、業務量が増えることが予想されるのに大手は増えるどころかよくて横ばい、基本的には点数は下がることになります。こうなってしまうと上の指示に従えばいいという薬剤師は安い給料で使いつぶし、自分で勉強して点数を上げれる人材は強気で上と交渉できるような時代になっていくと思います。何故ならば、自分から患者さんにアプローチしないと点数が取れなくなってきているからです。その為、算定要件などの理解は働き先での立場を確保するためにも自分から見ていきたいですね。
さて、前置きが長くなってしまいましたが本題に入っていきたいと思います。個人定期に詳しく解説したいと思いましたが、ぺんぎん薬剤師さんがまとめている、薬剤師の脳みその記事がとてもわかりやすいのでこちらのリンクを貼らせて頂きます。薬剤師の脳みそはめちゃくちゃ有名なブログなので知っている方も多いと思いますが、もし知らなければ一読してみて下さい。リンクはこちらです。(https://yakuzaishi.love/entry/2022revision-of-dispensing-fee-20200126)
今回の改定内容について巷では、ドラッグストア狙い撃ちや、大手のみの狙い撃ちなどと言われているらしいです。嘘かホントかわからないですが( ´∀` )
ただ、改定内容を見ると大手調剤やドラッグストアは厳しい改定となっていることは間違いないですね。2018年改訂でも大手狙い撃ちなどと言われていましたが。それでも集中率などを何とかすれば調剤基本料1を算定できていた為、何だかんだ大手は増収増益を続けてこれていました。コロナ禍の影響もあり2020年は多少なりとも沈んでいるとはおもいますが。しかし、これが今回の改定で大手は調剤基本料1の42点をとれなくなりました。取れるのは新設された調剤基本料3のハ32点です。調剤基本料のみで-10点です。例えばですが、ドラッグストア1番手のウェルシアさんだと2021年度の処方箋受付枚数が16102352枚です。(参照リンクhttps://www.welcia.co.jp/ja/ir/business_report/prescription.html)単純計算すると、1億6千万円売り上げが下がることになります。しかも、こちらは調剤基本料なので単純に粗利としても1億6千万下がります。では、調剤薬局の1番手アイングループではどうなるかと言うと、正確な数字は出していませんが2021年度は2096万枚です。(参照リンクhttps://www.ainj.co.jp/about/data.html)単純計算すると。2億960万円です。こちらも粗利としても考えられますね。いったいこれだけで何人分の給料がとぶんでしょうか(笑)いや、笑えないですよね。。。
この内容だけでもインパクトのある改定だと感じてもらえるのではないでしょうか。
本日は少し長くなってしまいましたね。正直、改定内容が多いため後編の記事を書く予定です。そちらの方はもう少し長くなる予定です。絶望しかない改定なのかと言ったら違うので、希望を見出すためにはどうすればいいかを後編は書いていきます。
大きなことも一歩から。皆さんの改定への思いを教えていただければと思います。
今後も宜しくお願い致します。
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