調剤報酬改定について~個別改定に目を通してみて2~

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初めまして。

新米薬剤師、たまごときゅうりです。

少し時間が空いてしまいましたが、前回書いた調剤報酬改定の雑感についての後編を書いていきたいと思います。

前回は基本料のみのお話で終わってしまいましたので今回は細かい加算についての雑感を記載していきます。ただし、まだ答申のみで細かい算定基準が示されていない為、予想や推測がどうしても入ってしまうことをご了承ください。

さて、前回はウェルシアさんとアインさんの受付枚数を用いて改定のインパクトがどんだけすごいのかを実感して頂けたのではないかと思います。正直、大手からすれば絶望しかない改定ですがどうすればダメージを抑えられるのか、自分なりに考えてみました。

さっそくですが、今後はマストとも言える点数があります。それは、地域支援体制加算です。算定要件が厳しいので取れてない薬局も多くあるのではないでしょうか?ですが、今後も薬局を存続させていくというならばこの地域支援体制加算は外せなくなってくると思います。もちろん、かかりつけ薬剤師の加算をとっていくというのも大事ですが、かかりつけ薬剤師をとれる人は限られてくるので、かかりつけ薬剤師よりも基本料としてとれる地域支援体制加算の方に重きを置くほうが良いと思います。チェーン店で人の移動が激しいならばなおのことです。では、なぜそこまで地域支援体制加算を押すのかと言うと、今回、地域支援体制加算に連動しての加算が増えていますよね。

連携強化加算2点こちらが増えていますね。それ以外にも前回の改定で追加された調剤後薬剤管理指導加算も点数がアップしています。今回の改定で他にも点数が与えられたり、上がった物は在宅関連の点数ですよね。在宅をやると言う事は、地域支援体制加算も取りやすくなると言う事です。また、再来年の改定、その次の改定と基本料は下がり点数が上がるところは在宅もしくは地域支援体制加算関連の行動と言う事になるのは現時点で見えていると思います。その為にも地域支援体制加算はマストと言う事です。地域支援体制加算が取れるような薬局や薬剤師になってようやく、この厳しい薬局業界で生き残れるスタートラインに立ったところだと考えています。つまり、大手でも1人店しかつくらないドラッグストアの店舗や、人が多くて移動も激しく在宅も取れないような店舗は採算が悪くなっていくでしょう。その為、大手ではいかに地域支援体制加算を取れる店舗を増やせるかが今後の分水嶺になると考えています。

今後、自分含め全国の薬剤師が考えていかないといけないことは患者さんのために何ができるかと言う事です。今回の改定で全く反対が出なかった点数と言われているのが、医療的ケア児等に関する点数です。こちらは、沖縄や東京、その他もろもろの薬剤師達が今までずっと真摯に対応してくれていたと伺っています。私たちはつい、改定があった、点数が上がる、下がる、かかりつけをとれ、在宅しろと言った点数が出来てから行動していると思います。今まではそういった点数に左右される仕事の仕方でもよかったです。何故ならば、医薬分業の推進と言う国の後ろ盾があったからです。しかし、処方箋の応需率は8割程度まで高まり医薬分業は進んだと言える段階に入ってきました。GE率の普及も80%届かないぐらいで大分普及してきました。しかし、医療費の余裕はない。調剤基本料や技術料だけで、1.9兆円を使用しているのが薬局業界です。約2兆円を使用していて、環境も整ってきたとなれば後は成果を求められるようになるのは当たり前だと思います。この点数があればやる気が出る、稼げるではなく、患者さんが喜んでくれるからこの点数が欲しい、でもなく、あんな行動を取った結果コンプライアンスが良くなった、残薬が減った、飲む薬が減ることになったなど、いかに患者さんの健康に貢献できるか。国民の健康寿命を延ばせるのか、病気の苦痛をやわらげられたのか、そう言った成果を求められる段階になったと思います。

一つ、今回の改定で全国の薬剤師がどうすればいいのか見えたものがあったのではないでしょうか。それは、医療的ケア児等に関する点数が新設されたことです。このような点数ができた背景には患者さんに寄り添い、他の医療職とチームを組み、いかに患者さんの健康に寄与してきたか、家族の方の手助けをしてきたのか、病気の苦痛をやわらげてきたのか、点数がなくてもそれを積極的にこなして来た方たちがいるからこそ作られた点数だと思っています。診療報酬での話ですが、病棟での栄養管理の大切さをといてNSTの点数ができたように、病棟での薬の評価をすることが評価されて病棟薬剤師の評価ができたように、今回の改定でも手術室での薬剤師が評価されていますよね。調剤報酬改定では、医療的ケア児等に寄り添って治療に貢献してきた薬剤師がいるからこそ、そこが評価され点数が与えられたわけです。

つまり、いかに法律の目的にそって、国民の健康に寄与できているのか、そこが評価されて点数が与えられ、経営が良くなる。決して、今までのように待っていれば点数がふってきて経営が良くなるなんてことはもうないのです。自分からかかわって、突っ込んでいって関係を構築してそれで結果が出る。いい結果であればそれを全国で共有し、その結果、点数が与えられる。そういったプラスのサイクルを作っていかなければ、薬局はいらないと言う事になりかねないと思っています。

常に自分には何ができるのか、それを考えて勉強していきたいですね。

大変長くなって上に、まとまりがなくて申し訳ありませんが今回はここまでにしたいと思います。

大きなことも一歩から。できることを増やすためにも日々勉強していきましょう!!

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